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アジア市場対象にラクジャリー・トラベル・マート開催へ−上海で6月に開催

  • 2007年2月7日
 6月18日から21日の期間、中国・上海で「アジアン・ラグジュアリートラベルマーケット(ALTM)」が開催される。これに合わせ、ALTMエグゼクティブ・ディレクターのサージ・ダイブ氏、ディレクターのジェイ・マルティン氏が来日し、ALTMの概要、ラクジュアリー市場の動向などを語り、日本市場に対する期待を表明した。

 ダイブ氏は過去5年間、カンヌで開催したインターナショナル・ラクジュアリー・トラベル・マーケットで「英国やスペインの王室の旅行の手配担当者、有名芸能人の手配を引き受ける人などの誘致に成功している」と成果を強調。カンヌでは商談の場で約3000万円相当の旅行が即決で契約される事例もあり、その効果は大きいという。

 上海では、サプライヤー側がアジアの顧客に焦点を向けたもので、アジアに対する期待は大きい。このうち、バイヤーとなる旅行会社は中国から60名、日本50名、香港、シンガポール、オーストラリアがそれぞれ20名ずつと想定。中でも日本市場は世界の有名ブランドの約50%を消費する魅力の高い市場で、旅行市場ではアメリカに次ぐ2位の旅行消費額にも関心が高い。ダイブ氏は日本の旅行会社に対して、「富裕層を顧客に持つ旅行会社には参画して欲しい」と呼びかけた。

 バイヤー300名、サプライヤー300名と厳選したメンバー。ただし、1日14社の商談、期間中3日間で42社と商談する必要があり、これをキャンセルした場合にはペナルティーチャージなどが科せられる。


▽世界で「ラグジュアリー」体験を求める傾向が強く

 マーティン氏によると、旅行市場で「個人の体験を重視する傾向が鮮明になってきている」という。これはブランドなど高級品ではなく、対価としての経験を求めている傾向は「スピードは異なるが、全世界で共通する」。この中で、旅行会社が「ファシリテーターとなりつつある」という。こうした傾向は、モノより経験に多くの価値を与える傾向があることから、特にラグジュアリーマーケットでこうした動向が色濃く現れているという。

 こうしたことから、出展者側でもリッツ・カールトン、マンダリン・オリエンタルなど高級チェーンホテルなども参画するが、目的はスイートルームの販売。マーティン氏らによると、概ね一人当たり約250万円程度の旅行費用で、5日間から1週間程度を想定しているという。


▽ALTMバイヤーとしての参画の問合せ
クリングル、担当:村井、渡辺 TEL03-6226-4555