ベルリン、ドレスデン、ワールドカップ効果で日本人観光客が好調

  • 2007年1月19日
 ドイツのベルリン、ドレスデンを訪れる日本人訪問者数の伸びが好調だ。2006年の1月10月までのベルリンへの日本人ホテル到着者数が8.6%増の5万2702人、ホテル宿泊者数が6.0%増の11万7459泊を記録、ヨーロッパ外の観光客として2位を占めた。また、2006年の日本人訪問者数は前年比4.5%増の3万4161人、平均滞在日数は1.9泊となった。ベルリン観光局、ドレスデン市観光局では2006年の好結果はワールドカップの影響と捉え、2007年もこの状況が続くことを想定している。

▽ベルリン、若年層、シニア層にPR
 ベルリン観光局は2007年、若年層、およびシニア層にターゲットを絞り、ベルリンの魅力を訴求していく。ベルリン観光局専務理事のハンス・ペーター・ネルガー氏(写真左)は、「日本からはベルリンの文化などに興味を抱くシニア層に一番多く来て頂いている」と語った一方、「若年層も建築やファッション、クラブなどを中心に訪れている」と述べ、ターゲット層に向けたベルリンのアピールを展開する。

▽ドレスデン、豊富な観光素材、音楽や文化をアピール
 また、ドレスデン市観光局の広報担当・日本担当マーケティングマネージャーのクリストフ・ミュンヒ氏(写真右)は、(1)2007年イヤー・オブ・アーキテクチャーに選ばれたフラウエン教会、およびドレスデン城と緑の丸天井、(2)音楽、(3)マイセン陶磁器、(4)美食の町を打ち出していく考え。ドレスデンの青少年合唱団やオーケストラの来日が決定しており、音楽を通した魅力を訴求するほか、2010年にマイセン陶磁器の誕生300年祭があることから、これに目指したアピールを展開していく。そのほか、ミシュラン星付レストランやマイセン陶磁器で味わうコース料理の体験など、ドレスデンの豊富な観光素材を提案していく。