関空の年末年始旅客推計、出国旅客は前年比4%増

  • 2006年12月21日
 関西国際空港の年末年始(2006年12月27日〜2008年1月8日まで)の出入国旅客推計は前年比1.66%増の42万7100人と、過去最高となる見込みだ。関西国際空港役副社長の平野忠邦氏は、2001年のテロ以降、出入国旅客が最高となる予測を好感するも、96年、97年、2000年の記録には届いていないことに対しては、「運航便数は増えたが、日系の減便、機材の小型化が影響している」としている。

 出発旅客は4.11%増の21万2600人で第1ピークは12月30日の2万200人、次いで12月29日の1万8800人、1月1日の1万8200人。到着旅客は0.65%減の21万4500人で、第1ピークは1月3日、4日の1万9700人、次いで1月6日の1万9600人と予想している。

 方面別では1位が中国で22.9%増の3万3300人、2位が韓国で5.9%増の3万2100人、3位が23.7%増の2万3000人。また、今年カタール航空、トルコ航空の増便により「その他」が前年比36.2%増の9400人と大きく伸びたほか、マカオへの乗継需用も好調な香港も前年比30.0%増と前年を大きく上回った。一方、北米路線が前年比42.3%減の1万1200人、グアム・サイパンが27.8%減の1万400人となり、航空会社の減便が大きく響いた。なお、方面別の数値は下記を参照のこと。


▽国際線出発旅客方面別予想(旅約数/前年比)
韓国 3万2000人/5.9%増
中国 3万3000人/22.9%増
香港 2万800人/30.0%増
台湾 1万4900人/18.3%増
フィリピン・タイ 1万5200人/3.8%減
東南アジア 2万3000人/23.7%増
北米 1万1200人/42.3%減
ハワイ 1万5000人/9.5%増
グアム・サイパン 1万400人/27.8%減
オセアニア 1万1000人/6.8%減
ヨーロッパ 1万6300人/7.4%減
その他 9400人/36.2%増
合計 21万2600人/4.1%増