イタリア政観、来春にも業界全体にプロモ−支局長マルティーニ氏

  • 2006年12月15日
 イタリア政府観光局(ENIT)日本・アジア・オセアニア支局長のエンリコ・マルティーニ氏は来年の「日本におけるイタリア 2007・春(以下、イタリアの春)」について、「文化、食、芸術など様々な角度から紹介されるイタリアに触れ、訪問を促進したい」という考えを示した。イタリアの春はイタリア大使館が日本25都市、270超のイベントを開催するもので、来年春に実施されるもの。観光では既にホールセールの企画担当者などを中心に視察旅行を実施、6月中旬には新たな商品企画の提案を行うほか、これに先立ち3月にはリテールを含めた旅行会社を対象とするワークショップを開催し、市場の活性化を目指す。

 マルティーニ氏はまず、ENITのプロモーション方針として「イタリアのライフスタイルを総合的に伝えること」とし、具体的にはファッションや地中海を中心とした食文化、イタリアのバカンスの過ごし方など、幅広い観点から日本人の訪問に繋げる取組みを強調。また、先ごろ話題となった「最後の晩餐」の鑑賞で、日本市場への供給が減少する問題について、「これまで『最後の晩餐』を鑑賞した外国人の約8割が日本人」とした上で、「現在はこうした定番ルート以外の商品企画も増えていると聞く。多くのイタリアの側面に触れていただくことができ、結果として、良かった」という考えを示す。

 イタリアの春に関連したホールセール商品でも、幅広い側面を紹介してもらうことが目的。食やテーマ性の高いツアーの造成へとつなげ、イタリアの春で紹介する様々な観点から実際の旅行需要へつなげる。さらに、新企画の発表会に先立ち、3月中旬に開催を予定するワークショップでは「出来るだけ多くの出展者をイタリアから呼びたい」としており、旅行会社全体にイタリアの販売を広めたい考えだ。