ガリレオ、大学生から業界へ提案するシンポ開催−インターン増加が鍵

  • 2006年12月12日
 ガリレオ・ジャパンは11日、現役の大学生が旅行業界に向けて自ら調査・研究し、旅行業界への提案を行う「ガリレオ・ステューデント・シンポジウム」を開催した。冒頭、ガリレオ・ジャパン取締役総支配人の青山良信氏はアポロの日本上陸から20年を振り返り、「流通コストの削減が今後の市場命題」との考えを示し、先に発表されたトラベルポートとワールドスパンの統合で、インターネット販売にも注力していく見通しを示した。

 シンポジウムでは実践女子短期大学、立教大学観光学部、城西大学大学院経営学研究科の3大学がプレゼンテーション。航空・旅行業関係者から質問が出され、活発な意見交換が行われた。


 この中で、会場からの最も多くの票を集めたのは立教大学。1995年ごろから学生層の出国者数は減少しているが、細かい項目を見るとインターンシップや留学が増加していることに着目。学生層が携帯やiPodなど自分の好きなこと、取組みやすいことを中心に消費されると言われるが、インターンや留学の増加は「人とのコミュニケーション」を求めていると指摘。旅行を目的ではなく、「手段としての旅行」と位置付けを変え、需要を取り込める、と提案した。