成田、中間決算は増収減益、着陸料の値下げは効果「ない」も「リスク軽減」

  • 2006年11月17日
 成田国際空港会社の2007年3月期中間決算(2006年4月1日〜9月30日)は連結売上高が前年比3.5%増の908億5400万円、営業利益31.2%減の180億7700万円、経常利益38.4%減の131億8600万円、中間純利益45.9%減の65億8900万円であった。第1ターミナル南ウイングの開業でリテール事業に含まれる免税品等の販売が伸びたものの、着陸料の減少、新施設の供用開始による償却費がかさんだことで、増収であるものの、減益となった。

 NAA代表取締役社長の黒野匡彦氏は着陸料の減収について、「今後、もう一度、下げる方針はない」との考えを示し、効果についても「無い」とコメント。ただし、「着陸料を下げないまま、今日まで来た場合には、(航空会社から)着陸料を下げる大合唱になっていた」と語り、「今後、上場を見据えている中でリスクを抑えた」という側面で効果があったという考え。

 なお、通期見通しは営業収益1600億円、営業利益280億円、経常利益180億円、当期純利益90億円。収益は期初予想から20億円の増加となるものの、その他はほぼ想定の範囲内で推移する見通し。