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関空決算、経常利益79.4億円に、政府補給金を抜いても黒字

  • 2006年11月16日
 関西国際空港の平成18年度中間連結決算(18年4月1日〜9月30日)は営業収益が前年比0.5%増の530億6200万円、営業利益4.9%増の146億5100万円、経常利益7.0%増の79億4100万円、中間純利益10億9200万円(前年189億6800万円の赤字)となった。政府補給金の上期分の45億円を差し引いた場合の経常利益でも黒字を記録することとなり、関空会社では「黒字体質の定着」という見方を示している。

 国際線の乗入れ便数は上半期として過去最高を記録したものの、国内線の乗入れ便数の増加があったが、国際線の乗入れ機材の小型化で着陸料が伸び悩んだ。その一方、旅客数は上半期で1.3%増の570万1000人となり、国際線旅客は12%増の282万7000人とPSFC等の空港施設使用料は順調。旅客の増加で非航空系の収入となる物販などでは1.9%増となった。

 なお、通期では営業利益1093億円、経常利益113億円、通期純利益113億円を見込む。下期には日中航空交渉が妥結したことによる中国方面への増便による着陸料の増加が見込まれるが、一方でアメリカ路線を中心に運休や減便もあり、上期と同様の水準の営業利益を見込んでいる。また、2期滑走路について、13万回の発着が財務省との「約束」であるが、これについては今後、中国線の増便や国内線の誘致を引き続き継続していくことで達成できる見通し。