ポルトガル、団塊世代のロングステイ需要喚起を目指す、滞在型を訴求

  • 2006年11月15日
 ポルトガル観光・貿易振興庁はポルトガル1ヶ国滞在型の旅行スタイルを打ち出し、団塊世代のロングステイ需要の喚起を目指す。ポルトガルへの日本人宿泊数は2004年、UEFAヨーロッパサッカー選手権「ユーロ2004」が開催された関係でFITが伸び、20万4300泊を記録、2005年はサッカー需要がなくなったことで17万206泊に留まった。ただし、ポルトガル観光・貿易振興庁によると、新たな傾向として、これまでのスペインとの周遊型がメインであった旅行スタイルから、ポルトガル1ヶ国に8日間から10日間滞在する1ヶ国滞在型の旅行需要が高まっているという。さらに、ロングステイ財団の調査で団塊世代のロングステイへの関心が高いとの結果を受け、この層に向けてポルトガルでのロングステイをアピールしたい考え。このことから、治安の良さ、日本人の口にも合う大自然の恵みを活かした調理方法が特徴の食文化、大型シティホテルやリゾート・ヴィレジ、宮殿や貴族の館などの歴史的建築物を改修したポザーダなど充実する宿泊施設、物価が比較的高くないという魅力を全面に打ち出し、訴求を図る。そのほか、最近はポルトガルのモダン建築の注目も高まることから、若い世代を中心に新たなポルトガルの側面を紹介していきたいという。