JTBとJCB、具体的な共同事業の手始めに旅行とギフト券事業から

  • 2006年10月16日
 ジェイティービーとジェーシービーの共同出資会社のJ&J事業創造は、具体的な共同事業の第1弾としてJCBトラベル、J&Jギフトの2社を13日に設立、旅行事業とギフト券事業で具体的な事業に着手する。

 旅行事業で新たに設立するJCBトラベルは、JCBの関連会社ジェーシービー・トラベルの事業内容を引き継ぎ、現在のサービス内容等についてJTBからのノウハウを吸収しながら、拡大、向上を図る。人員についてはジェーシービー・トラベルから、基本的に移籍。現在手がけるリテール事業は、JCB会員から各社のパッケージ商品に対してニーズがあることから、従来どおりの取扱いとなる。

 ジェーシービーは海外31都市において、旅行者に対してJCBプラザでの対応。これについては既存のJCBプラザに加え、JTBの各支店との連携を図り、会員の利便性向上につなげる。また、JTBとしてはJCB会員5800万人に対して訴求ができ、特に趣味・趣向のわかるJCB会員に対して的確な商品訴求をすることができ、ノウハウの蓄積による今後の商品販売にもつなげることが出来る。また、JTBが展開するカルチャーサロンなどをJCB会員に対して紹介、JCBとしてもエンターテイメントプログラムの拡充につながる案も今後、推進する。

 J&Jギフトは、JCBとJTBの展開するギフト券事業の協業母体として展開する。JCBギフトカードは年間約900億円、JTBナイスシリーズは年間約600億円の規模で、それぞれの受注、発券のオペレーションを統合、両社から業務を受託する。また、今後はJCB、JTBに限らず各種のギフト券発行企業のバックオフィス業務を受注し、スケールメリットを追及するとしている。