セントレア、乗継需要は前年倍増か、認知向上へ札幌・仙台でTVCMも

  • 2006年9月29日
 中部国際空港会社によると、乗継旅客が上昇基調にあるという。同社副社長の山下勝邦氏が明らかにした。対前年比では倍増、今年4月と比べても現在は3割程度の増加を示しているという。この数値は航空会社のバゲージハンドリング、および空港での旅客への調査とも、ほぼ同様の伸びを見せていると言う。
 4月から7月までの旅客数では国際線が前年比2%減の174万1058人、国内線は14%減の211万4233人。前年比では開港、愛・地球博の開催による特需があったという推計から、国際線は堅調、国内線はやや厳しいという需要動向。山下氏は「引き続き、セントレアの特徴である乗継の利便性を活かし、(乗継需要を増やす)インパクトのある施策」を講じる考え。

 現在、中部国際空港は札幌、仙台、福岡発の需要を取り込むことを目的としてエイビーロードネットでの特集を展開。また、旅行会社には空港内で利用できる「お買い物券」を提供し、セントレア乗継のパッケージツアー商品の造成を促している。また、福岡では日本航空(JL)、全日空(NH)とも協同で福岡/名古屋線の利用促進を目的としてテレビCMを放映。今後はこうしたCMを北海道、東北でも放映し、利用促進に向けた認知度の向上を目指す考え。