観光活性化フォーラム
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JATA調査、海外旅行の業況は上昇、3ヶ月後は維持

  • 2006年9月28日
 日本旅行業協会(JATA)が8月上旬から下旬に実施した海外、国内旅行市場の調査によると、海外旅行全般は「プラス9」と上昇基調で推移したものの、3ヶ月前の予測値の「プラス15」にはとどかなかった。今回は国内景気の回復に加え、夏休み期間を利用したファミリーの高い旅行需要により良好な結果を得られた。顧客層別では、1年前と比べてファミリーが「14」プラスして、今回は「マイナス2」と回復を示した。方面別では、中国、アジア、ヨーロッパが好調。特に中国の業務渡航、観光の活況で海外旅行市場全体が活気を帯びた。3ヶ月後(10月〜12月)の見通しでは、テロ対策や原油高が影響してプラス領域を維持するものの、「プラス5」のやや消極的な観測となっている。

 一方、国内旅行市場は北海道や沖縄方面などのロング路線が好調だったものの、DIは横ばいで「マイナス5」となり、予測値の「プラス8」を下回った。ただし、3ヶ月後は、熟年、シルバーのロングステイの増加に加え、国際情勢などの海外での不安要因が国内旅行へシフトを促す観測から、「マイナス2」と良化が見込まれる。


▽海外旅行DI値(3ヶ月前/現在/3ヵ月後)
総合旅行会社/4/14/13
海外旅行ホールセラー/-12/12/0
海外旅行系旅行会社/-33/-11/-22
リテーラー1/0/7/17
リテーラー2/-8/-5/-9
インハウス/30/47/37

▽方面別DI値(3ヶ月前/現在/3ヵ月後)
ハワイ/-13/-12/-13
アメリカ・カナダ/-20/-25/-32
ヨーロッパ/-2/3/0
オセアニア/-36/-36/-34
ミクロネシア/-18/-24/-29
中国/-3/11/10
アジア/0/9/3