観光活性化フォーラム
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IATAビジニャーニ氏、日本のeチケット率50%未満に「取り残されるには重要すぎる市場」

  • 2008年9月1日
 国際航空運送協会(IATA)事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は、日本でのeチケット普及率が50%未満であることについて「失望」との考えを示した。世界全体では57%に達しており、「中国は今年度末に80%、来年には100%」と道筋は見えている。中国については昨年のeチケット率は20%から25%ほどであったが、日本を追い抜く状況だ。
 ただし、日本の流通構造が独自の体系であることにも言及し、「日本は他の国と異なる側面もある」として一部について留保。「日本は重要な市場」として、取り残される事態は避けるよう、国土交通省の鈴木航空局長との会談などでも議論する考え。

 また、紙の航空券からeチケット化については、コスト削減が進むこと以外に、IATAで推進する手荷物管理用無線ICタグ(RFID)の導入、共同利用自動チェックイン機など航空業界が進めるプログラムについて、一体的に必要なものとの考えも改めて強調。成田空港の第1旅客ターミナルビル南ウイングに設置されている126台の自動チェックイン機はこうした流れの一環として評価している。