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ボーイング、機内でのインターネット接続サービスを中止へ

  • 2006年8月29日
 ボーイングは8月17日、高速インターネットサービス「コネクション・バイ・ボーイング」の中止を決定した。ボーイングは6月26日から同サービスの見直しを進めており、市場の再評価、既存顧客中心の討議を続け、今回の決定となった。中止の理由としてボーイングの会長兼CEOのジム・マックナーニ氏は、「市場は当初の予想通りの展開をしなかった」としている。

 また、アメリカの調査会社では、航空機内でのインターネット接続サービスについて収入と世界各地でインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)との契約などを維持するコストと大きく乖離しているとの見通しも出している。今回のサービス中止に至った根底にある問題として、航空機で離陸に際して携帯電話の電源を切らなければならないことを引き合いに、「どの程度の人が、再度、携帯電話を取り出して電源を入れるだろうか」とし、今後のサービス提供についてもより詳しい調査が必要との見方を示している。