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成田、第1ターミナル南ウイングオープンで満足度調査、日本人は高評価

  • 2006年8月2日
 成田国際空港(NAA)はこのほど、第1旅客ターミナルビル南ウイングの供用開始に伴い、利用旅客を対象とした満足度調査を実施した。これによると、日本人旅客の満足度は大きく上昇、外国人旅客は搭乗ゲート、ターミナルビル、小売店などの施設は上昇、出国審査、航空会社チェックイン、セキュリティなどの手続きで低下した。

 NAAでは日本人に対して、事前のCM展開などで「認知は高かった」とし、好結果につながったとの考え。ただし、第1旅客ターミナルビルで南ウイング、北ウイングと分かれていることの周知が、必要との考えから、成田空港駅での表示を改善する対応を既に行った。

 調査はジェイ・ディー・パワー・アジア・パシフィックが南ウイング開業後の6月15日から19日に実施。日本人305、外国人215、乗継128人が対象。
 日本人旅客の満足度は、前回調査の2004年時点の総合満足度595ポイントから大きく上昇し、701ポイントを記録。すべての項目で2004年調査から上昇しているが、特に搭乗ゲートエリア、ターミナルビル、空港までの行き方で大きな伸びを示している。こうした伸びは、清潔さ、見た目での評価もあるとしており、「開業効果が現れた」としている。
 外国人については、総合満足度は前回の2005年調査の822ポイントとほぼ同じ828ポイント。出国審査では05年の878ポイントから826ポイント、チェックインでは864ポイントから820ポイントとそれぞれ低下。チェックインについては、「時間がかかった」を理由としてポイントが下がっているが、6月に航空会社側が配置スタッフを増員して対応にあたっている。NAAでは「CS協議会で旅客からの情報を共有している」としており、また、外国人などに対するサービス面、乗継旅客への対応については今後、空港内の各社で構成するCS協議会などを通じて向上したい考え。