台湾、教育旅行セミナーを東京で開催、訪台修学旅行生が増加傾向

  • 2006年7月24日
 台湾観光協会と駐日台北経済文化代表處は21日、東京で国公私立高等学校や専門学校の教職員や関係者を対象に台湾教育旅行セミナーを開催、約100名の参加者に台湾における教育旅行の現状、台湾教育旅行の特徴などを説明した。
 台北駐日経済文化代表處副代表の陳鴻基氏は、日本と台湾の関係が安定していること、台湾人は親日派が多いこと、日本から近距離にある地理的利便性、治安の良さ、そして伝統ある文化とサブカルチャーの魅力から修学旅行のデスティネーションとして最適であることを強調した。また、台湾観光協会東京事務所所長の江明清氏は、今回で5回目となる教育旅行セミナーについて「年々セミナーの回を重ねることで参加者から好感触を得ている」と評価。「9.11以降、(日本から台湾への修学旅行需要が)順調に回復しており、今年も増加傾向にある」と好調さをアピールし、今後の更なる需要拡大に向け、積極的に教育旅行をサポートしていく姿勢を示した。
 そのほか、財団法人日本修学旅行協会によると、来年は海外修学旅行が解禁となった東京都の公立高校が初めて旅行を実施することが決定、長野県では台湾との双方向の修学旅行実施で交流が促進するなど、訪台修学旅行の注目が高まる状況を紹介した。

 台湾観光協会は、台湾での修学旅行について説明。台湾の学校では第2外国語の1番人気が日本語であり英語も堪能な生徒が多いことから、異文化交流しやすい環境にあること、約350校もの学校が日本の修学旅行受入に意欲的であること、訪問した学校での生徒間交流の活発さ、同行するガイドの質の高さに加え、ホテルや観光施設のインフラが整う利点を説明。さらに、今秋には台湾高速鉄道がいよいよ開通を予定し、5日間以内の滞在の場合も充分に台湾を満喫できる旅程が組めるようになることを紹介した。

 セミナーでは台湾への修学旅行を実施した山形県立佐沢高等学校の田村教諭が修学旅行に関する体験談を紹介。渡航先の先行理由としては、学校交流などの異文化体験ができること、県の設定する修学旅行の予算、治安、言葉、食事などを踏まえ台湾が最適地であったと説明。そのほか、生徒達の修学旅行に関する率直な印象や実施前後の生徒達の反応などを詳細に照会した。
 なお、台湾観光協会は山形県立佐沢高等学校の修学旅行を基に学校、旅行業界関係者向け台湾への教育旅行DVDを作成した。入手希望者は台湾観光協会へ問い合わせること。

▽台湾観光協会東京事務所
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