国土交通省大臣の北側一雄氏、中国国家旅遊局長の邵□偉氏（しょう・きい）、韓国文化観光部長官の金明坤（きむ・みょんごん）氏による日本、中国、韓国の三ヶ国の観光について話し合う「日中韓観光大臣会合（観光サミット）」が開催された。この中では、北海道宣言として3ヶ国で2010年までの交流人口を1700万人とする目標を採択した。

　これを受け民間でも2日、旭川において日中韓民間ツーリズム会合を開催、「日中韓3ヶ国の旅行業社間の連携・強力の促進に関する共同宣言」を採択した。この宣言では、大臣会合で合意した内容を受け、2010年に3ヶ国の交流人口1700万人を目標とする観光業の発展を受けたもの。

　（1）ツーリズムの持つ甚大かつ深遠な力を共有、（2）3ヶ国政府の設定した1700万人目標のビッグバンについて、旅行会社として協力をしていく、（3）旅行業者間の連携を強化し、課題・方策について政府に要望をしていく、（4）3ヶ国の旅行業団体で毎年、大臣会合にあわせて会合を開催する、−の4点について合意した。
　今回の共同宣言では地域の発展、拡大を視野に、常に意見交換をする体制を整え、かつ未来志向での交流促進を形作るもの。特に3ヶ国の政府レベルとして1700万人という相互に往来する訪問者の目標値を設定したが、この数値の達成に向けては意見交換や協力体制が必要不可欠との考えで一致した。