成田、南ウイング開業後も大きな混乱なく運営、第2ビルなどの工事も着手

  • 2006年7月4日
 成田国際空港(NAA)の常務取締役の上子道雄氏は第1旅客ターミナルビル(PTB)南ウイング開業後の運用状況について語った。現在、第1PTB南については自動チェックイン機が導入されているが、「旅客が慣れていないため、全日空(NH)が手続きをサポートする人員を増強し、混雑等の回避に努めている」とし、現在は大きな混乱もなく運営されていると語った。また、出発・到着階の車寄せ(カーブサイド)については一時、渋滞が発生したものの、案内人、警備員を増員したほか、ハイヤーやタクシーによる不要の待機については駐車場へ誘導する対応を進めている。今後は「夏の高需要期に向け、混乱の芽を摘むよう運営に最新の注意を払う」(上子氏)としている。

 また、第1PTB南への各航空会社の移転に伴い、今後、数社の第1PTB北、および第2PTBで航空会社の移転が行われる。第2PTBについては既に日本航空もリニューアルをPRしているが、そのほか店舗部分での改装、ラウンジ等についても工事が着手されている。ただし、日本航空が加盟を予定しているワンワールドとしては「ラウンジなどについては、特に共用するなどの相談はない」という。また、現在のところ第1PTB北についても大きな変更はない。