成田、5月の日本人旅客は5%増、反日デモの反動以外にも好要素多く

  • 2006年7月3日
 成田国際空港によると、5月の国際線航空旅客数は前年比4%増の243万6847人となった。今年はゴールデンウィーク中において、4月だけでなく、5月3日にもピークを迎えたこと、昨年の反日デモによる需要冷え込みの反動に加え、景気回復基調による出張需要の増加などが全体的に上向き基調を支える要因。また、日本人国際線旅客については5%増の151万3766人で、モーツアルト生誕250周年関連ツアー、ワールドカップ開催に伴いヨーロッパ方面の需要の拡大している。

 このほか、5月の特殊要因として韓国方面の需要が伸びているようだ。羽田/金浦間のチャーター便は今年、3万647人増の5万5118人、成田/仁川線は900人減の9万4000人となっており、羽田空港での便が前年から倍増しているものの、5月については4月と比べても旅客数の減少が抑えられている。


▽路線/旅客数増減/発着回数増減
太平洋線/2%減/2%減(NW:ニューヨーク線運休、RG:運休)
欧州線/6%増/3%減
アジア線/5%増/6%減(JL/JO:バンコク線、ジャカルタ線減便)
中国線/25%増/2%増
韓国線/2%増/±0
台湾線/3%減/16%増
香港線/15%増/1%増
オセアニア線/2%増/2%増
グアム線/4%減/4%減(JO:サイパン線減便)
アフリカ線/8%増/8%増