関空、2期滑走路は今年末にも工事終え、来年頭にはテストランへ

  • 2006年6月19日
 関西国際空港副社長の平野忠邦氏はこのほど、関空2本目の滑走路について、今年中に工事を終え、来年早々にもテストランを開始する考えを示した。既に北側国土交通大臣が2007年8月2日の運用開始を表明しており、こうした期限にも対応した動き。また、2本の滑走路の運用方法についても今後つめていくが、案として出発便は1期島から、到着は2期島へとそれぞれ専用に利用する考えもある。特に、出発については旅客ターミナルから近い滑走路から出発することを考慮しており、今後、管制、空域の問題も含めた検討が進められる。

 また、2期滑走路供用にあたり、2007年度に13万回の発着回数の確保も関空の大きな課題。既にサウジアラビア航空が就航を表明しているが、この動きについても今後推移を見守るほか、国内では高知、札幌などに赴いているほか、国際線ではトルコ航空(TK)が6月15日に復便、チャイナ・エアライン(CI)が7月1日から運航を開始、エバー航空(BR)が7月11日から増便があり、エアポートプロモーションなども含み旅客の利用促進、就航の働きかけをしているところだ。