成田旅客動向、韓国線は羽田の影響濃く減少、台湾線も供給増・需要分散で減少もアジア線は堅調

  • 2006年5月29日
 成田国際空港によると、4月の航空旅客数は1%増の250万2302人となったが、このうち韓国線は、発着回数では大きな変化は無いが旅客数が前年比13%減となり、羽田/仁川間のチャーター便の影響が如実になってきた。4月の羽田空港の国際線出発旅客は5万2000人で前年から2万4500人増であるが、成田は9万1200人で1万9900人減。これは成田の日本人利用旅客にも影響がおよび、4月は1%減の138万6274人となっている。

 ただし、方面別では中国線の旅客が9%増となり、反日デモの影響から概ね脱している模様。レジャー需要について慎重な見極めが必要だが、特にビジネスが堅調に推移している。また、香港線は18%増と香港旅行年の滑り出しは順調のよう。韓国、中国、台湾、香港を除くアジア線の旅客は4%増となり、特にシンガポール、タイへの需要が堅調に推移し、ジャルウエイズ(JO)運航のジャカルタ、デンバサールの2便を1便として周回している下ぶれ要因を補っている。なお、台湾線についてはこのところの路線拡大、および地方空港での台湾路線の開設など供給増、需要の分散で旅客数は3%減となった。