三世代・母娘旅行、費用は親に依存が多いが、旅行時期の判断などで違い

  • 2006年5月26日
 ツーリズム・マーケティング研究所はこのほど、三世代旅行、母娘旅行について、20代から30代の女性400名を対象に調査を実施した。三世代旅行の体験者181名、母娘旅行の経験者219人に旅行の時期、理由、費用の負担などについて回答を得た。この結果によると、三世代旅行は「親が喜ぶ」という理由が高く、母娘旅行は「気兼ね無い」、「一緒に旅行すると楽しい」という傾向がある。また、費用では三世代旅行は母娘旅行に比べ、旅行費用は親に依存する傾向が強いという。

 旅行時期は三世代旅行、母娘旅行とも「特に決まっていない」が多く、それぞれ37.6%と46.1%と最も多いが、三世代は夏休みが28.7%、母娘は平日が19.6%とそれぞれ2位につけている。三世代が夏休みに多いのは「休みがとりやすい」に76.2%と多くの回答が集まったほか、「学校が休み」が35.7%となり、孫の休みが旅行出発の重要な決め手となっている。母娘旅行の平日については、「混んでいない」、「料金が安い」など予約のしやすさや価格面での価値の高さが重要な要素となっている。

 また、旅行費用は三世代旅行、母娘旅行とも、親が支払う、多めに支払うを含めると、5割以上が親の経済力に依存した旅行となっており、20代から30代が支払うケースは20%を割込む程度でしかない。特に、経済力では変化の大きい世代に当たるだけに、子供世代が支払うケースは少ないが、未婚、既婚でも異なり、既婚者については母と娘、あるいは親夫婦と子供夫婦がそれぞれ費用負担するケースも増えてくる。