ドイツ・GTM開催、アジアは引き続き成長株、07年テーマは「アート&カルチャー」

  • 2006年5月17日
(デュッセルドルフ発:高橋絵美) 第32回を向えるジャーマン・トラベル・マート(GTM2006)が5月14日から2日間の日程で、ドイツのデュッセルドルフで開催された。参加者総数は1000名を超えるワークショップとなり、過去最大の規模。日本からの参加者も21名にのぼった。

 2005年ドイツへの外国人宿泊数は04年比5%増の1100万人を記録。このうちアジア人の宿泊数は04年比6.8%増の430万人。ドイツ観光局(GNTB)CEOのぺトラ・ヘードルファー氏は「アジアは最も強力な成長マーケットのひとつであり、2015年までにアジアからの宿泊数を800万人まで伸ばしたい」と、近年宿泊数が急激に伸びている中国が04年比8.8%増の90万人を筆頭として、実現可能な目標であるという考えを示した。また、アジアではサポート体制の強化を図り、インドにドイツ政府観光局のオフィスを開設。ヘードルファー氏は、「インドは今後ドイツにとって重要なマーケットの一つになる」と開設の理由を話した。

 2007年のプロモーション・テーマは「アート・アンド・カルチャー」として、ワールドカップで関心の高まるドイツの奥深さをアピールする。ただ、日本市場では「アート・アンド・カルチャー」のうち、主に世界遺産、現代建築、モダンアートを前面に打ち出す計画だ。また、このプロモーションの一環として、ウェルネス、スパ、ドイツ車も交えた具体的なプロモーションを展開する。