ワタベウェディング、3月期連結決算で売上高12.5%増

  • 2006年5月12日
 ワタベウェディングの平成18年3月期決算(平成17年4月1日〜18年3月31日)の連結業績は、売上高が12.5%増の311億7700万円、営業利益が5.2%増の17億600万円、経常利益は5.4%増の17億3200万円、当期純利益は25.2%減の11億500万円となった。
 方面別の業績では、ハワイは中間期で若干減少した挙式取扱数が下期で回復、アルバムやレセプションなどの利用率増加で1組当たりの単価が上昇。売上高が前年比12.5%増の49億5000万円、販売管理費の圧縮で営業利益が186.1%増の5億2800万円と大幅に増加した。オセアニアは挙式取扱組数の減少と自社運営施設の稼働率が低下、一方で一組当たりの単価が上昇し、売上高は2.2%増の14億3000万円、営業利益が71.1%減の1億1000万円であった。ミクロネシアはサイパンの挙式取扱組数が大幅に減少し売上高が3.9%減の22億9500万円。組数の回復を目指し新規設備の開業準備や他社との提携を進めた結果、営業利益は49.9%減の2億4300万円。
 そのほかの地域では、ヨーロッパや北米地区で挙式組数が減少し売上高が4.0%減の7億5400万円、営業損失が1000万円となった。中国は現地向け挙式サービスの通年稼動で取扱組数が増加し売上高が3.2%増の17億600万円、営業利益は54.6%減の1億1000万円であった。

 ワタベウェディングは、海外挙式と国内リゾート挙式を引き続き開発提案していく一方で、都市部での簡易型挙式の提案や衣装、美容、着付け、写真、旅行、ハネムーンといった挙式にまつわるサービスを統合させたトータル・ブライダル・ソリューション業務を確立することで、利用者の満足度の向上、感動の最大化の実現を目指す。
 今後は、旅行を伴う挙式のニーズの高まり、ハワイやミクロネシア、沖縄、軽井沢での挙式数増加を予想。海外挙式マーケットは外的要因の影響を受けやすいものの、今後も一定数の需要確保が可能と予想する。海外挙式は、グアムに挙式施設とレセプション会場の一体型施設をオープンし列席者の増加に対応する現地パーティーの需要増加を狙うほか、アルバム新商品の取扱開始で利用者の満足度向上を図り、取扱組数の増加と一組当たりの単価増加に取り組む。平成19年度は売上高が9.1%増の340億円、経常利益が27.0%増の22億円、当期純利益が13.1%増の12億5000万円を見込む。