成田、第2旅客ターミナルをリニューアルへ、08年にインラインスクリーニング導入

  • 2006年5月8日
 成田国際空港は、第2旅客ターミナルビル(PTB)のリニューアルに着手する。リニューアルはチェックインカウンター部分、ブランド免税店、フライトインフォメーションボードの視認性向上、航空機の固定ゲートの増設の4項目が主なものとなる。成田国際空港会社(NAA)が中期経営計画(2006年度〜2010年度)の期間内では約190億円の投資を予定しており、これに航空会社負担分が加わることとなる。

 成田空港では6月2日に第1PTB南ウイングの供用開始により、航空会社の再編を予定。現在は第1PTBを利用する航空会社が33%、第2PTBが66%という割合から、6月2日を境に第1PTBが55%、第2PTBが45%へと変更される。これにより、第2PTBに余裕が生まれることから、全日空(NH)が移転する現在の第2PTBのチェックインカウンターの3アイランド分の空きを活用しながら、チェックインカウンターの工事に着手する。主な変更点はインラインスクリーニングの導入。ただし、運用開始は2008年春の改良終了時に一斉にインラインスクリーニング方式へと移行する予定となっている。

 また、第2PTBでも免税店エリアを大きくリニューアル。これにより、店舗等面積は2900平米となり、第1PTB南ウイングの免税店エリア「ナリタナカミセ」の3000平米超に次ぐ、国内でも最大規模級の施設となる。年間での売上げは約120億円を予想しており、ブランドブティックをはじめ、飲食店や免税店などが入居する予定だ。