成田空港、年度旅客で東南アジア線に伸び、今年も継続して上向き基調

  • 2006年5月8日
 成田国際空港会社(NAA)によると、平成17年度の国際線旅客便の方面別の伸び率は東南アジア線が3%増と最もよく、次いで欧州線が前年をやや上回り、両路線とも過去最高の旅客数となった。東南アジア線はバンコク線、韓国線、台湾線が良く、日本航空(JL)のインドネシア方面の便数減をエアーニッポン(EL)の台湾線がカバーするなど、旅客の動きは全体的に上向き基調にある。滑走路の運用状況からも、限定供用を行うB滑走路で86%の使用と上限に近づきつつあるものの、小型機材で運航が可能な近距離圏の伸びは今後も継続しそう。

 その他、太平洋線は1%減、中国線は3%減、オセアニア線、サイパン含むグアム線は4%減、韓国線は9%減となっている。太平洋線はユナイテッド航空(UA)のホノルル線の減便、ノースウエスト航空(NW)のニューヨーク線などを要因とした減少。中国線は3%減となっており、年度初頭から反日デモ等による影響があったものの、全日空(NH)、NWの広州線の増便があり、供給量としては増えており、ビジネスを中心に成田発着については着実な回復基調にある。