加・アルバータ州、若者マーケットも視野にプロモーション展開

  • 2006年4月28日
 カナダ・トロントで開催中のランデブー・カナダに出席中のアルバータ州観光公社CEOデレック・コークカー氏は、トラベルビジョンのインタビューに応え、「日本に関しては今後、FITや若者のニーズに対応したプロモーションにも力を入れていきたい」と語った。
 2005年のアルバータ州への日本人旅行者数は、推定で前年度比4.5%増の約9万1000人と上昇気流にある。こうした日本市場の動向についてコークカー氏は、これまで主流であったシニア層の旅がバスを利用する観光中心から、ハイキングなどアクティビティを楽しむスタイルへと変化していることをはじめ、訪問者の年齢層が若者に広がっていること、さらにFITが増加していること、3つの大きな動きを指摘。「日本の旅行者が求めるものは変わりつつある。観光局としてもその変化に応じたプロダクツの紹介をしていきたい」という。特に、若者向けにはマウンテンバイクや乗馬などのアウトドア・アクティビティ、またFITには列車やレンタカーを利用する旅を前面に打ち出す方針。
 さらに、アルバータに現在の滞在日数より長く滞在してもらう旅のスタイルもプロモーションする予定。「昨年はエドモントンとフォート・マクマレーを訪れるチャーター便を2回実施。アルバータ州内で1週間過ごす旅程にも好評を得ており、今年も夏以降のチャーター便の可能性を含め、いっそう長く、ゆっくりと滞在してもらえる旅の提案をしたい」としている。