関空、06年度から3ヶ年の中期計画を策定、2本の滑走路をフル活用、旅客増へ対応

  • 2006年4月27日
 関西国際空港は2006年度から2008年度の3ヶ年の中期経営計画を取りまとめた。期間中には2007年10月に2期限定供用が予定され、滑走路2本による24時間の完全稼動が実現することから、経営資源を最大限に活用する。事業計画の柱は、(1)2本の滑走路の安全かつ効率的な活用、(2)複数滑走路の利点を活用した旅客便誘致と需要拡大、(3)航空物流拠点としての地位確立、(4)旅客増と多様化するニーズへ対応する商業サービスの強化、(5)顧客満足度の維持、向上を目指した施設能力、サービス向上、(6)経常黒字を確実に確保するための経費節減、(7)人材育成等による総合力の向上、の7つ。

 このうち旅客面では、旅客便の誘致としてエアポートプロモーション、トップセールスを引き続き実施し、内際乗継の利便性についても配慮した施策を展開する。また、10周年を契機に旅行会社の商品造成への協力について継続するほか、早朝・深夜の旅客便の拡大とアクセス面の改善を図る。
 また、旅客ターミナルでは増加が見込まれる旅客需要に対応するため、処理能力の向上を目指し、チェックインカウンターの増設、受託手荷物検査のインライン化などに着手。これを進めると共に、施設の能力限界を見極めて、空港のあり方を検討していく。