4travel津田氏、サプライヤー側の情報発信で主観・客観情報のバランスの必要性を示唆

  • 2006年4月20日
 口コミ旅行情報サイト「フォートラベル」の代表取締役の津田全泰氏がJATA世界旅行博説明会で講演、今後のインターネットを利用した旅行を取り巻く環境の見通しなどを語った。ネットでの旅行情報については現在の動向も踏まえながら、推測される姿を津田氏は提示。第1に、同社が運営する口コミだけでなく、音声や映像も交えた消費者の情報発信が進むことで、個人の旅行体験に基づいた生の情報が一段と流通する。これは、アメリカのサイト「YouTube」では既に始まっている。また、第2に、ミクシー(mixi)グリー(GREE)など、利用者が友人を紹介することで拡大する仕組み(SNS:ソーシャルネットワーキングサイト)を代表例に「横のつながり」の広がりが、さらに消費者の情報発信が進むという。

 こうした流れに、津田氏は「主観的な情報発信は止められない」とし、こうした流れの対応として、サプライヤー側などは「客観的な情報発信をすることで、(主観的、客観的な情報を)バランスをとる必要がある」と投げかけた。特に、主観的な情報が流通することは良い面もあるが、悪い側面としては、誤った情報が流通し続けること。こうした情報を放置すると、最終的には「ブランドが傷つく恐れもある」とした上で、積極的に情報を発信する時代になったとの見方を示した。
 また、集まった旅行業界の関係者にも、ブログという仕組みを使い、情報発信・更新の簡便さ、情報・コンテンツを中心とした社外とのつながりを築くことで、旅行者の誘致、販売などに活用することを提案した。


▽フォートラベル
http://4travel.jp/

▽YouTube
http://www.youtube.com/

▽ミクシー
http://mixi.jp/

▽グリー
http://www.gree.jp/