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TIA、ナショナルチェアにディズニーのラズロ氏、戦略的なデスティネーション・マーケティングの立案を提言

  • 2006年1月17日
 全米旅行産業協会(TIA)のナショナル・チェアにウオルト・ディズニー・パーク・アンド・リゾート会長のジェイ・ラズロ氏が就任。1月10日に開催されたTIA主催の「ステイト・オブ・トラベル・インダストリー・ランチョン」の席上、所信表明演説を行った。ラズロ氏は「発展を続ける世界的な旅行マーケットで勝ち残って行くための新たな戦略を立ち上げなければ、大きな成長を遂げる機会を失う」と警告。これはアメリカの海外旅行マーケットにおけるシェアは2000年から2桁、1992年からは35%の落ちこみとなり、金額では15年間の累計が約2860億ドルの収入減という調査に基づいた発言。

 これを踏まえ、「世界の旅行マーケットで改革が進められていることを理解、認識しなければ」と訴え、アメリカのシェアを再び上昇する戦略として、ラズロ氏は3つの重要施策を指摘。第一にアメリカ合衆国を旅行者の心の上位に占めるようにするため、十分な予算に裏づけされ、国としてのデスティネーション・マーケティング・キャンペーン、第二に旅行者が安心して進める抵抗のない道を設定すること、第三に政府内のテーブルに、生産業やテクノロジー企業などに等しい、よりよい席を確保することを挙げた。
 特に、マーケティング・キャンペーンについては、予算規模、どのように実施するか、議会に頼るだけでなく、資金を調達するための現実的な方法、ターゲットとすべきマーケット、実施時期などについての勧告などを盛り込んだ計画書を1年以内に制作すべきと提言した。