11月の日本人出国者数は前年比1.3％増の150万4000人となり、今年6月以来5ヶ月ぶりの増加に転じた（JNTO推計値）。観光で中国、韓国を敬遠する動きは一部で残るものの、台湾への日本人訪問者数が11月に100万人を記録するなど、プラス材料もここに来て表面化したようだ。また、1月からの累計では1600万3000人と3.8％増となり、年間では昨年の1683万人を上回り、年間では2000年に次ぎ、史上2度目の1700万人台の到達はほぼ濃厚となる情勢だ。

　一方、訪日外客数は8.1％増の52万6000人（JNTO推計値）と、11月としては初の50万人台を記録した。愛・地球博後の反動も懸念されているところだが、現在のところ万博開催時と比較して伸びは鈍化しているものの、概ね好調な推移だ。
　これについて国土交通省では昨年の訪日外客数613万7905人を上回り、過去最高のインバウンド旅行者を記録することが確実と、これまで進めてきたビジット・ジャパン・キャンペーン（VJC）の効果を評価。2003年から開始したVJCも初年度の521万人、昨年の614万人、今年は国土交通大臣の北側一雄氏も言及しているが約670万人台を記録するものと見込まれており、今後のVJCの活発化にも期待がかかる。
　なお、8月の港別出国者数の暫定値も更新されている。詳細は下記リンクを参考のこと。


▽日本人出国者数（暫定値、港別確定値9月分まで）
PDFファイル：
http://www.travelvision.jp/html/data_files/month_port_japanese2005.pdf

エクセルファイル：
http://www.travelvision.jp/html/data_files/month_port_japanese2005.xls