三井住友カード、中国で9億枚のカード発行する中国銀聯との決済サービス開始、VJCに追い風

  • 2005年12月16日
 三井住友カードは、中国の銀行間決済ネットワーク運営会社「中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)」と今年5月に提携、15日から中国国内の各銀行が発行する銀聯ブランドによるキャッシュカードの日本国内での決済サービス開始した。中国からの訪問者によるショッピング需要が多いと言われる秋葉原の家電量販店をはじめ、成田・セントレア・関西の3空港、ホテル・旅館などで利用が出来る。ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)でも、クレジットカード、キャッシュカードの利便性向上は一つの課題とされていたが、これにより、中国からの訪問者の増加にも拍車が掛かることが期待される。
 中国からの旅行者は、人民元の個人の海外持ち出し制限が6000元から2万元に引き上がっているものの、日本国内での買物に制約がある。銀聯カードは中国国内で約9億枚発行されており、このサービスにより、持ち出しの制約を超える商品等の購入が可能となる。

 なお、銀聯カードの利用は加盟店での決済時に提示、暗証番号の入力、サインをすると、中国にある銀行口座から利用額が引き落しされ、支払いが完了する。