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ハワイ、10月の日本人は4.9%減、コンベンション多く

  • 2005年11月30日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、10月の日本人訪問者数は前年比4.9%減の12万9247人となった。日本発定期便の座席供給量は8.7%減の14万9810席で、ホノルル便は10.3%減の13万7410人、コナ便は15.1%増の1万2400席。訪問者のうち、リピーターは1.6ポイント増の50.9%、グループツアーは7.1%減の5万5287人、パッケージツアーは4.4%減の10万7379人。
 目的別ではレジャーが1.1%増の8万5770人、ハネムーンは2.4%増の2万6438人、MICEは47.8%増の5995人など。島別ではオアフが5.5%減の12万4875人、ハワイ島は25.2%増の2万423人となった。

 この動向についてハワイ州観光局(HTJ)は減少理由を4点挙げる。第1にこのところ慢性的に続いているホテルの供給不足、第2に日本市場は需要が下がる時期であること。第3として、企業・大学のコンベンションが1000名規模から5000名規模が月の多くを占めており、客室ブロックが長かったこと、第4に10月から福岡、大阪発の便が運休したことを理由として挙げている。なお、HTJなどで進めるハワイ島については増加を示しており、これについては一定の成果が上がっている模様だ。

 今後の状況としては12月にホノルルマラソンを控え、昨年並みの需要は確保できる見通し。HTJでは今年の着地予想として153万人程度と見ており、目標の156万人には届かないものの、前年実績は上回る見通しだ。また、来年については訪問者数だけでなく消費額について重視する姿勢であるものの、ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)が計画する160万人に向け、全力を尽くす方針だ。