NAA、制限区域内でのポスト設置前に、ハガキお預かりサービスを展開

  • 2005年10月29日
 成田国際空港(NAA)は11月1日から、制限区域内で「ハガキお預かりサービス」を実施する。空港利用の旅客から「空港から家に送るための手紙を書いたが、ポストが無い。外国の空港のようにポストを設置して」という要望がこれまで多く寄せられており、CS向上の観点から今回のサービスを実施する。対応は制限区域内のNAA案内カウンター第1・第2旅客ターミナルビル5ヶ所でハガキを預かり、税関検査を経た後、NAAで出発ロビーに設置するポストに投函するもの。原則として、午前と午後の各1回投函する。

 NAAでは民営化後の1年間、CS向上の観点から様々なサービスに取り組んできたが、開港当初から要望の多かった課題に今回取り組む。郵便ポストの設置も考えていたというが、実は法律的にも実際の運用でも実現には課題がある。具体的には、税関を超えると、関税法上は「外国」となることから、封書などを含めて制限区域内から出国審査前のエリアに持ち出すには税関検査が必要。しかし、郵便としては国内とみなされており、親書、いわゆる封書などを開けることは出来ない。こうした法律的な課題があることから、今回は「ハガキ」で税関検査の問題もクリアした。
 海外の空港ではシンガポール、クアラルンプール、仁川、ロンドン・ヒースロー、フランクフルトの各空港では制限区域内に郵便ポストが設置されているが、アメリカ国内では実施されていないという。