NAA、手荷物の保安検査でETDの実証実験を実施へ

  • 2005年10月17日
 成田国際空港(NAA)は10月14日から2週間、第2旅客ターミナルビルの出発カウンターBエリア内でふき取り式爆発物検査装置(ETD)の実証実験を行う。ETDは、手荷物に残留する爆発物の微量な成分を蒸散し、痕跡物を検地する爆発物検査装置。2006年6月に供用予定の第1ターミナルビル南ウィングは、爆発物検地装置(EDS)、およびEDS中にETDを導入することで、旅客の利便性と安全確保、航空保安の向上を図る。NAAは今回、日本サーモ社製ETD、および日立製作所製ETDを使用し、検地精度、検査時間、精度、操作性などを評価する。
 EDSにはチェックイン後に旅客と離れた場所で検査するインラインスクリーニングシステムを導入。チェックインカウンター前の混雑緩和や手荷物検査時間の短縮、高レベルでの保安検査の実施が可能だ。さらに、手荷物がEDSで爆発物か判別できない場合に対応するため、ETDを導入している。なお、両機共に米国政府の認証を得ており、放射性源は不使用だ。