南ア、利益のともなうパートナーシップ重視で送客を強く求める

  • 2005年9月22日
 南アフリカ観光局最高経営責任者モケッツィ・モソーラ氏は南アフリカへの旅行促進と共に旅行業界との「『利益のともなうパートナーシップ』を重要視する」として送客への協力を求めた。これはJATA国際観光会議の昼食レセプションにおいて、発言したもの。送客による訪問者の増加で南アの経済発展、GDPの拡大、雇用の創出などに大きな影響があると言及し、業界との友好的な関係の構築、発展の希望を述べた。
 南アフリカは昨年、グローバル戦略を公表。日本市場ではヤングエグゼクティブ層とシニア層の2つのターゲットに絞り、活動を展開。この2つの層はそれぞれ旅行に求めるものは異なるが、共通点は旅行経験が豊富で高品質、サービス、本物を望む点で重なる。こうした旅行者に対し、「南アフリカでのサファリ体験は他では出来ないもの」としてアピール。また、先ごろ2010年のワールドカップ開催地に選ばれたことも、国としてのインフラが整いつつあることという認識を示し、旅行業界に対し商品販売による利益を得ることを強く促す。
 このサポートとして、旅行会社を対象としたウェブを利用するトレーニングコース「分ディ」を開発して展開しているほか、南アフリカ観光に関する質問に答える24時間体制のコールセンターも開設していることを強調した。