NAA、IATAと合意、着陸料は騒音レベルに応じた料率を導入

  • 2005年9月16日
 成田国際空港はこのほど、国際航空運送協会(IATA)と国際線着陸料をはじめとする空港使用料金についての協議で合意に至った。懸案となる着陸料は騒音レベルに応じた料率を設定する案を採用。国際航空評議会(ACI)の世界環境委員会が採択した6種類(AからFランク)の騒音レベル基準をもとに、ACIの航空機騒音インデックスでAは1650円/トンとなり、以降、インデックスがBからFへと上昇するにつれ、トンあたり100円づつ上がる。なお、E、Fについては10月1日から2008年9月30日までの3年間については、時限的にトンあたり60円の特別割引を実施する。これによる平均の着陸料は1891円/トンとなり、現行の21%割引となる。なお、特別割引を勘案すると1871円/トンと22%割引だ。
 なお、国際線の停留料として着陸後6時間未満で1トン当たり200円、以後24時間ごと200円と、提案時からそれぞれ20円安く設定した。また、新たに設定する料金として搭乗橋使用料として出発・到着とも1便あたり6500円と提案時から400円低く合意。なお、到着手荷物取扱施設使用料として1便あたり101席以上は9400円を課金する。なお、新料金は国土交通大臣への届出など所定の手続きを経て、10月1日から適用する。適用期間は2008年度末までだ。