スターA、アマデウスと加盟各社で利用する共通ITプラットフォーム構築

  • 2005年9月8日
 スターアライアンスは予約、座席、フライトなどを管理する新たな共通ITプラットフォームの構築をアマデウスと共に進める。スターアライアンス、加盟会社のルフトハンザドイツ航空(LH)、ユナイテッド航空(UA)が新プラットフォームの構築を主導。開発したプラットフォームはLH、UAが自社システムとして導入し、その後は加盟航空会社に広げる。LHでは2006年下期に導入を開始し、2007年末には意向を完了する予定となっており、UAは移行の時期を最終的な詰めを行っているところだ。
 新システムは販売、フライトスケジュール、空席照会、インベントリー、予約、運賃計算、発券、チェックイン業務など一連の業務を含む。既にスターアライアンス加盟会社間で互換性を持たせる作業を進めてきているが、今回の新しいプラットフォームの導入で大きなコスト削減が見込まれる。特に初期の開発コスト、システムの運用、将来の機能の拡充では大きな期待が見込まれており、共通のサービス提供などの手段としても利便性の高い手段と見込まれる。
 なお、アマデウスは航空会社向けのITソリューションとしての顧客管理システムとしてアルテア・システムを提供している。旅行会社の端末から航空会社へアクセスする予約流通部分の「アルテア・セル」、路線管理や航空座席の配分計画ができる「アルテア・プラン」、デパーチャー管理の「アルテア・フライ」で構成されており、カンタス航空(QF)、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、フィンランド航空(AY)、南アフリカ航空(SA)などが導入している。