航空各社、ハリケーン被害復興に無償で座席を提供、支援物資輸送も

  • 2005年9月7日
 日本航空(JL)はハリケーン「カタリーナ」の復興支援で日本から現地へ赴くスタッフへの座席の無償提供に加え、救援物資を貨物機で輸送している。日本赤十字などの団体などの人員を対象に無償提供する路線は、成田発ではシカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ラスベガス、ニューヨーク線、関西発ではロサンゼルス線。また、6日から非営利団体による救援物資については、週5便で運航する東京/アトランタ間の貨物便での輸送を開始している。
 全日空(NH)は9月8日から11月末日の機関、成田発のワシントン、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス線において日本赤十字などの団体の救援物資輸送を無償で協力する。また、復興支援者の輸送についても日本赤十字社などの要請により、医療支援者の無償搭乗を行う。さらに、義援金をANAグループとして、日本赤十字社に1000万円、アメリカ赤十字社に10万ドルを寄附する。
 また、コンチネンタル航空(CO)は本社で航空機とCOスタッフを提供し、復興活動を支援している。アメリカでは支援団体を通じ1000枚の航空券を被災者に無償提供し、安全な避難場所への移動をサポートしている。日本支社では国内の非営利援助団体、日本救援援助隊(JET)など20名のボランティアスタッフ、医師の派遣をサポートするため、座席を無償で提供した。第一陣の5名は7日に出発したという。

▽JATAでも義援金を募集
 日本旅行業協会(JATA)では、日本の旅行業界にとって最も重要なデスティネーションの一つとして、今回の災害について早期の復旧を願い、義援金の受付を始めている。既に正会員に対して案内を送付しているほか、9月22日から24日に開催される「JATA世界旅行博2005」会場内においても、来場者に募金を呼びかける。