7月の日本人出国者数は2.1%減、インバウンドは中・韓とも上昇局面へ

  • 2005年8月24日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、7月の日本人出国者数は前年比2.1%減の143万7000人であった(JNTO推計値)。5月から増加率は鈍っており、今回の暫定値の更新で5月は0.6%減へと下方修正されたほか、6月も2.0%増と4月以前と比べ増加率が鈍っている。この要因は主として、反日デモの影響で心理的に観光目的での渡航者に歯止めが掛かっていることが継続していると想定される。
 訪日外客数は前年比10.5%増の67万4000人と月別で過去最高の数値を記録した。愛知万博を目的とする来日をはじめ、台湾人、韓国人に対する万博開催期間中のノービザ措置に加え、中部国際空港への路線の拡充や、日本各地へのチャーター便の展開など複合的な要因が考えられる。なお、JNTOではインバウンドについて、韓国・中国の反日感情の高まりが一段落し、両国の訪日旅行が上昇局面に転じたものと見ている。
 なお、出国港別の5月暫定値が更新されている。詳細は下記リンクを参考のこと。