観光活性化フォーラム
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JNTO、04年韓国からの訪日修学旅行実施学校は約1割の1188校

  • 2005年8月15日
 国際観光振興機構(JNTO)はこのほど、2004年の「VJC韓国からの訪日修学旅行市場調査」結果をまとめた。これは、韓国から日本を含む海外への研修旅行を含む修学旅行の実態を把握するため、韓国国内の小学校、中学校、高校2000校を対象に調査したもの。これによると、海外修学旅行実施校は全体の約1割の1188校、海外修学旅行者数が3万4972人と推計され、そのうち日本への修学旅行者数は全体の65%を占める430校、2万293名で最も多かった。これは、2003年の訪日修学旅行者数、56校、5436人の約4倍。2位は中国で331校、1万3133人であった。選択要因は「旅行会社や青少年団体の推薦」が最多で28.6%、2番目は「姉妹校の存在」で23.1%。訪問国決定権者は学校長が51.3%と過半数を占める一方、生徒が19.7%と高い数値を示した。
 また、訪日修学旅行経験校、132校を対象に調査したところ、84.8%が訪日修学旅行について「非常に満足」、または「満足」と回答。良かった点については、「人々が親切」が最も多く、次いで「清潔さ」、「日本文化の理解」。学校訪問やホームステイ体験への興味が高かったという。不満点は、「日本文化に触れる機会が少なかった」、「意思疎通が難しい」など。日本文化や日本人との触れ合う場面が少なかったことが不満点として多く挙げられた。
 訪問地は九州地区、関西地区が最も多く、訪問期間は4泊5日が37.7%と最も多い。修学旅行全体の旅行費用の平均は1人、約6万5000円であったが、訪日修学旅行の場合は5万8000円、中国は5万6000円、欧米諸国は20万円以上などとなっていた。