リクルートとヤフー、サイト上での旅行関連サービスを共同展開へ

  • 2005年8月2日
 リクルートとヤフーがインターネットでの旅行関連サービスを共同展開することで基本合意、9月にプレサービスを開始し、2006年1月から国内宿泊施設の予約サービスを本格稼動する。これは、国内宿泊施設の予約サービスは「じゃらんnet」の契約宿泊施設をヤフートラベル、ヤフービジネストラベルで予約ができるもの。これによりヤフートラベルで予約可能な宿泊施設数は、現在の約8500施設から、1万5000施設へ大きく増加する。また、両社の提携により、ヤフートラベルとじゃらんnetの合計利用者は月間310万人となり、じゃらん側は契約宿泊施設に対する送客増を見込む。
 また、今回の基本合意では海外旅行分野についても含まれている。これは、リクルートの海外旅行情報サイト「AB-ROAD.net」、ヤフートラベルにおいても業務提携による共同ビジネス展開の検討を進める。これにより、ユーザー、旅行商品を出品する旅行代理店の利便性の向上を図る。

 今回の提携の背景は、リクルート側は企業全体として雑誌媒体からインターネットを主力とした事業に軸足を移行する過程にあり、ヤフーとは既に転職情報サイト「リクナビ」で提携を開始していた。また、ヤフー側でも加熱するインターネットでの旅行予約について手を打ちたいとの考えがあったようだ。