20・30代女性、海外旅行時に衛生意識が高く、日本石鹸洗剤工業会調査

  • 2005年6月27日
 日本石鹸洗剤工業会はこのほど、首都圏在住で過去1年間に太平洋・東南アジア地域へ宿泊旅行をした経験を持つ20代、30代女性計100名に対して、海外旅行時の意識、行動、特に衛生や美容についての意識、行動を調査した。これによると、「海外に行くと普段あまり気にしない衛生環境が気になる」、「旅行先を選ぶとき、特有の感染症や病気の存在が気になる」に対して「そう思う」「ややそう思う」の回答が8割以上にのぼり、「衛生環境の問題を海外だから感じることはない」に対して「そう思う」「ややそう思う」は13.0%と、多くの場合は海外旅行時に衛生に対する意識が高くなることが分かった。「日本の衛生環境は良いほう」という回答は「そう思う」「ややそう思う」が97.0%に上り、日本の衛生は高いという認識がある一方、「海外で日本と同じ衛生環境は望めないと思う」との回答は77.0%となり、海外旅行時でも普段利用する衛生用品や美容用品を利用したいという意識が89.0%と高い根拠となっている。
 また、渡航先の衛生面についての事前確認としてはホテルや宿泊施設のドライヤーの有無、シャンプー・リンス・石鹸などの備品が38.0%、水道水(生水)が飲めるか、宿泊施設のバスタブの有無が37.0%、シャワーの有無が33.0%、バスローブ・タオルの有無が30.0%で、感染症・病気の情報は27.0%、飲食店・屋台等の衛生状態は25.0%となった。また、感染症・病気、飲食店・屋台等の事前情報は東南アジアがそれぞれ42.0%、40.0%であるのに対し、太平洋地域は12.0%、10.0%と旅行先次第で意識が大きく異なるようだ。

 旅行中でも普段と同じスキンケア、ヘアケア用品を使いたいという回答の詳細は、持参する商品は9割以上がメイク落とし、日焼け止め、ハンドタオルを持っていくという。洗顔石鹸・洗顔フォーム・洗顔クリーム、乳液、歯磨き粉・歯ブラシ、くし・ブラシ、リンス、シャンプーも8割を超えており、携帯する頻度が高い。逆にホテルなどの備え付け衛生用品の利用はシーツ、枕以外に、バスタオルが85%、ドライヤーが69%、手洗い・浴用・ボディ用固形石鹸が65%、ティッシュペーパーが61%などとなった。

※太平洋地域はハワイ、グアム、サイパン、東南アジア地域はタイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムを指している。