カタルーニャ州、FCバルセロナと協定結び観光プロモーションを積極化

  • 2005年6月15日
 カタルーニャ州観光局、およびFCバルセロナはこのほど協定を結び、FCバルセロナ施設を利用した日本人誘致を積極化する。FCバルセロナ施設管理開発部門ディレクターのロレン・コレット氏は、「カタルーニャ州への日本人訪問者数は、約16万人。日本でのサッカーへの関心が高まっていることを考慮し、日本人訪問者数の約10%がFCバルセロナに関連した訪問を目指す」と語る。FCバルセロナは昨年、観光開発に特化した施設管理開発部門を設置し、海外の主要マーケットに向け、チームの遠征の場面などを利用しアピールしてきた。このほど東京で開催されたセミナーでは、日本の旅行会社に向け、チケット販売やスタジアムのガイド付きツアーなどの素材を紹介したほか、10人規模の小グループから、9万5000人規模のMICEやグループを対象としたイベントのアレンジができるなど説明した。
 また、カタルーニャ州観光局マーケティング・ディレクターのジョルディ・セカイイ氏はバルセロナのについて、「歴史、芸術文化、人間との触れ合いなどの魅力に加え、新たな観光素材が開発されている」と述べ、カタルーニャ料理を筆頭に、バルセロナ郊外のワインセラーやカバの製造工場での作り方を見るツアー、南部のコスタブラバ海岸でのウォーキングなどを紹介した。

▽カタルーニャ州代表部が警察当局に夏期の安全対策を要請
 中央政府カタルーニャ州代表部は在バルセロナ総領事団に対し、観光客が多く訪れる夏期の犯罪抑止のため、治安対策をとるよう説明したという。具体的には、スペイン広場を含めたモンジュイック地区、スペイン広場を含めたモンジュイック地区、サンツ広場、マレマグナム地区、サグラダファミリア教会、およびグエル公園地区、ノバ・イカリア地区、海岸地区、地下鉄、空港、および国鉄サンツ駅で、警察官を増員配置し警戒を強める。そのほか、犯罪の未然防止策として、ホテル従業員、警備担当者、警備員、レストラン協会、観光業者などに対するセミナーの開催、日本語、独語、英語、伊語の安全対策パンフレットの配布による観光客への注意喚起を行う。万が一被害が出た場合の届出を容易にする処置も取っている。
 これを受け、警察当局は犯罪が市の周辺の主要幹線道路沿いで発生していることから、重点的に警備し、バルセロナ県以外の犯罪に対し、迅速に対応するなどの善処する回答があったという。