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スペイン・マドリッド、日本人誘致策「プラン・ハポン」を策定

  • 2005年6月13日
 スペインのマドリッド市役所はこのほど、日本人誘致策「プラン・ハポン」を発表した。これは、67の項目からなり、日本に向けて、安全、サービス、イメージの向上、強化を図るもの。マドリッド市の調査によると、日本人の91%が旅行出発前、マドリッドに危険なイメージを抱いており、到着後も45%が危険な都市だと感じていること、観光素材に関してあまり知られていない、などの結果が出たという。このことから、安全面に関しては、マドリッド市は市民相談窓口として新しい2タイプの移動オフィス(OAC)を市の中心部に設置し、合計3ヶ所に増加。日本大使館を通じてツアーオペレーターにOACの写真を提供、日本人が識別し易い環境を整える。そのほか、日本人宿泊客が多いホテルと連絡をとり、ホテル側から見た日本人にとっての問題、危険の可能性を聞き出す。
 また、日本人が興味を抱くと想定されるイベント情報などが知られていないとの指摘もあることから、主要な観光名所の情報を盛り込んだ日本語パンフレット形式の解説書を入場券と一緒に手渡す。また、日本の旅行会社とプラン・ハポンについて意見交換、旅行先としてのマドリードのイメージ強化、マドリッド市および周辺都市との共同プロモーション、東京との姉妹都市提携の実現などを通じて、日本からの旅行者の増加を目指す。