アマデウス、日本市場で「e-Travel」の販売を開始、技術提供に注力へ

  • 2005年6月7日
 アマデウス・ジャパンは日本において「アマデウスe-Travel」の販売を展開する。現在、「e-Travel」はグローバル企業300社、旅行会社90ヶ国の880サイト、航空会社60社の120サイト、TQ3やアメリカン・エキスプレスなどに提供。オンラインでのブッキング数は「e-Travel」提供サイト合計ではアマデウス全ブッキング数の10.4%となる4270万件と前年比で倍増している。このブッキング数はオンライン旅行サイトのExpedia、Travelocity、Orbitzなどと肩を並べる数値。こうしたことから、アマデウス・アジア本部のデービッド・ブレッド氏は「旅行業界が成熟するに従い、急成長する分野」として、日本での展開にも期待を示す。特に、BTMにおいては「これまでのシステムは個々の企業とシステムの連結が難しかった」と指摘、「アエルゴは企業の出張規定を的確に運用することができ、経費削減などのメリットがあるほか、グローバル企業にとって社員が世界のどこにいるかを把握する危機管理の面でも有用」とアピールする。
 また、アマデウス・ジャパン代表取締役の大竹美保氏は「日本市場では特に業務渡航を手掛ける旅行会社での導入により、出張ソリューションを提供したい」と語る。今後現在の日本市場でのシェア約1割のところ、2008年まで40%程度までに高めることを目標とし、こうした中でeコマースにおける「テクノロジーを提供していくことで、旅行流通の進化に対応」(ブレッド氏)する。なお、「e-Travel」のパッケージ提供価格は200万円から300万円を予定している。