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HTJ、セミナーで滞在の質の向上と日数の増加を呼びかけ

  • 2005年6月4日
 ハワイ州観光局(HTJ)はこのほど、旅行会社を対象にセミナーを開催、HTJエグゼクティブ・ディレクターの一倉隆氏は、「昨年の7月にプラスに転じて以来、(日本人訪問者数が)好調に推移している」とコメント。2005年1月は前年比19.1%増の13万1793人、2月は5.7%増の12万2513人、3月は8.4%増の12万4144人、4月は1.2%増の10万6012人、1月から4月の累計は8.7%増の48万4462人となった。「セミナーでハワイの魅力を再認知して頂きたい」と語り、夏期商戦に向けた積極的な販売促進を促した。ハワイへの滞在日数の平均は1月から4月までの累計が、5.73日、リピーターは55.5%だ。HTJマネジャー、セールスの塚本佳子氏は、訪問者増加を図るため、「航空運航便数、キャパシティが増加しない場合、滞在時の質の向上、滞在日数の増加を高める必要がある」とコメントし、今年のHTJのテーマ「Discover Aloha」に沿って、ハワイ独自の伝統、文化、アロハスピリットの理解を深める必要性を説いた。また、夏の商材として、南国の花々、開花時期、植物、水鳥などの自然を紹介したほか、ファミリー向けに各ホテルのキッズ・プログラム、小学校からの英語教育の活発化を受け、母子留学を勧めた。

▽米国本土からの訪問者増加でワイキキ中心に混雑
 また、ハワイに関連する東日本地区の観光関係者からなるハワイ会イースト会員が登壇してパネルディスカッションを実施、航空会社、ホテル、オペレーター、観光局、レンタカー会社、ウェディング会社の代表者がハワイの最新情報を提供した。各社とも共通して、米国本土からの訪問者が増加する動向が日本市場に与える影響について。ハイアット営業部長のハワイ地区の武井浩幸氏は、「米国本土からの訪問者が離島へ訪問する傾向であったが近年は、ワイキキの人気が高まっているほか、今年はコンベンションの当たり年であり継続する模様」と述べたほか、「ワイキキのホテルでリノベーションが頻繁に行われている」とコメント。また、ハワイアン航空の松浦栄一氏は米国側のピークについて、「6月から8月上旬。米国の祝日も要注意」と説明するなど、今夏も混雑が予想され、滞在場所の確保の意味からも早期の予約を促したい。