中国、4月は6%増と伸び鈍化もビジネス中心に回復傾向、教育も峠越す

  • 2005年6月1日
 日本人訪中者数は1月から4月までの累計は前年比28%増の115万人であった。反日デモなどの影響により、4月の日本人訪中者数は前年比6%増の約25万7000人と増加率が鈍化。中国国家観光局首席代表の張西龍氏は「(日本人の伸び率鈍化は)短期間の現象」と語り、年内に予定する中国の約10地域からの観光ミッション来日、日中の観光業関係者の交流などを通じて日中友好の雰囲気作りを予定通り進める。こうした活動で、「必ず観光面での伸びは実現できる」と期待する。張氏は「まずはビジネス旅行、個人旅行、ファミリー旅行と回復を促し、団体旅行の旅行者回復に努めたい」と語る。5月以降の見通しについても「旅行各社から、ビジネス旅行を中心に前年比増は確実で、安定してきている」として、キャンセルの多かった教育旅行については「現状を見て、考える学校もあるが、一時期を境に、教育旅行のキャンセルも入ってきていない」とキャンセルの峠を越したとの考えを示した。