モナコ、日本人宿泊者数は1万人超、宿泊数は前年比60%増

  • 2005年5月31日
 モナコ政府観光会議局はこのほど、東京で「モナコ・セミナー&ワークショップ」を開催し、インセンティブ、クルーズ、「ウェルビーイング」プロモーションに関する最新情報を提供した。モナコ政府観光局局長の大隈和子氏は、「2004年の日本人宿泊者数は1万人を超えており、人員ベースで前年比40%増、宿泊数は60%増と大幅に成長した」と動向を分析。日本人の訪問スタイルはニースの日帰りだけでなく、平均滞在日数2.8日となり、滞在型デスティネーションとして徐々に認知が深まっているという。今年も既に少人数から400人規模のインセンティブのグループが訪れており、滑り出しは好調。
 セミナーでは、インセンティブを含めビジネス目的の訪問者が約44%を占めるインセンティブのデスティネーションとしてのインフラ、魅力などをアピールする。インセンティブの事例は、カジノ誘致を目指す地方自治体、文化交流団体に加え、優秀な成績を収めたセールスマン、宝飾関係会社のお得意様対象の優待旅行などを紹介。ホテルの新設、リノベーションも進んでおり、2008年までホテルの客室総数は現在から約30%増となる2858室の見込みだ。
 また、近年は日本船のクルーズ寄港地としても人気がある。先ごろ、400名超の日本人が「飛鳥」で寄港、2006年にはにっぽん丸、2007年には「ぱしふぃっくびーなす」の寄港が予定されている。