フィンランド、デザインの国の認知向上へ、新たな旅行素材として提案

  • 2005年5月30日
 フィンランド政府観光局は30日、愛・地球博のスカンジナビア館においてデザイン・セミナーを行った。参加者は東京・名古屋・大阪から総勢60名。そのうち35名が旅行業界、25名がデザイン業界の関係者であった。今回のセミナーの主な目的は、「デザインの国」としてのフィンランドの認知を高めること。フィンランド政観が目標とする2009年までに20万泊の日本人宿泊ナイト数の実現に向け、主力のオーロラ以外にもフィンランドにデザイン関連での旅行需要を高める新たな素材として今後、力を入れていく方針を示した。
 その一環として、2005年から洗練されたフィンランド・デザインを販売する店舗が多く集まる首都ヘルシンキの中心街を、ヘルシンキ・デザイン地区を名づけ、観光コースの一環として定着させる考え。また、2005年を「フィンランド・デザイン年」として、フィンランド各地で様々なイベントを通して、プロモーションする。ヘルシンキ市観光局長のピルッコ・ニイマン氏は、デザインを強力な新素材として力を入れ、「今年はヘルシンキにおける日本人の宿泊ナイト数を前年比10%増としたい」との考えを語った。