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関空、16年度決算で初の黒字化、一年前倒しで実現

  • 2005年5月25日
 関西国際空港の平成16年度連結決算は営業収益が前年比8.0%増の1040億5600万円、営業利益44.6%増の212億8800万円、経常利益は初めて黒字となる51億6200万円、当期純利益が44億3000万円。関空会社は開港後10年を経て、初の黒字化。関西国際空港代表取締役副社長の平野忠邦氏は「営業収益は、国際線乗り入れ便数が過去最高を記録し、営業費用の抑制、金利低下が大きな要因」と概要を分析した。
 関空は営業外収益として年間90億円の政府補給金を計上。また、営業外費用の大部分を占める支払利息を前年比51億円まで減少させた。これらの施策で、経営改善計画で掲げるより一年前倒しで経常利益を計上した。
 今後は、政府補給金の削減が課題で、この一環として人員既に36名削減しており、来年までさらに約14人を減員する。なお、今期の予想は営業収益1081億7400万円、経常利益64億400万円の増収増益を見込む。ただし、今年度から固定資産の減損会計に伴い減損損失を最大で250億円と見積もり、当期純損益は186億8100万円の損失となる予想だ。固定資産は2期島の整備で、約2年は100億円単位の額で増える。